ガイドブックには載っていない東京観光事情をご紹介しています

あきはばらの変遷

 秋葉原名物の[おでん缶]は知っていますか?

 キヨスクなどでも売られている、今や定番のお土産とまでなった缶詰のおでんですが、実は自販機でだけ売られていた当初は、もっと切実な飢えしのぎだったんですよ。なんせ十年ちょっと昔までは、秋葉原には食事できる店があまりなかったものですから、みんな買い物の合間にこのおでんを道端で食べて、空腹を誤魔化していたんです。

 今はその時代が幻だったかのようにメイド喫茶が林立して、駅前には和洋中とあらゆるレストランが並んでいます。「オタクの聖地」などと呼ばれだしたのも、比較的最近のこと。元々の客はアニメオタクではなくて、パソコンマニアや電化製品の街だったことは御存知ですよね?

 しかし、今でもまだ店先に色とりどりのコードやケーブルだけが、ズラリと巻いて売られている専門店もあります。他にも今どき真空管"だけ"がならんでる店、スイッチ"だけ"が、発光ダイオード"だけ"が、電球だけ、アンテナだけ、検査用の機械だけ、と、マニアックな一点主義の品揃えは健在です。

 秋葉原を観光する時は、最先端の「萌え~♪」だけ楽しむのではなくて、古き良きアキバにも思いを馳せて、小さな店も覗いてみるのも面白いですよ。

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